ヒプノセラピストのつぶやき

エトセトラ2021年6月8日
親子関係は色々と問題が発生しやすいです。
もちろん、それを設定して生まれて来ます。
そして、そこからそれぞれの学びをし、問題が解消されます。
シンプルな構図ですが、人間は「感情」の生き物なので、頭では分かっていても、感情が反応するわけです。
ここ数年、ご主人の事で物凄く疲弊してるクライアントさん。
激務で鬱になり引きこもりになったご主人を支えながら、日々頑張って過ごしてました。
ご両親とは昔から折り合いが悪くて、大学入学を機に実家を離れて30年以上。
あまり良好な親子関係では無くて、連絡しても最後は喧嘩別れ的な親子関係でした。
その彼女が余りの辛さに、母親に今の現状をわんわん泣きながら吐き出し、両親に対しての長年の思いも伝えたのでした。
そして分かれる時に母親から出た言葉。
「あなたも鬱にならなくて良かったやん」
その言葉が忘れられないと言います。
今はご両親、得に母親が凄くサポートしてくれて、気分転換にもなり、数年来の溝が埋まる様な関係が続いていますが、いつもその言葉が刺さったままだと言いました。
セッションで見えてきたのは、お母さんも数十年離れて暮らす我が子が、こんな状況になっている事にパニックでした。
親子と言っても、数十年関わらない状態で暮らしていて、しかも余り意思疎通が出来ていない関係の中で、精一杯出た言葉がこれだった訳です。
悪気があった訳では無くて、それしか言えなかったのです。
誰もがその時々に必要な言葉をかけてあげたいと思っても、上手く言葉に出来ないし、母親であっても人間なので、パニックになると思います。
胸のつかえが取れて、また一つ前に進む事が出来たみたいです。
心に溜まった「マイナス」の感情は、ちゃんと吐き出さないと、忘れてるつもりでも無くなってなくて、辛くなるとムクムクと上がって来ます。
自分で吐き出して昇華出来る人もいますが、それが出来ない人は誰かを頼って下さい。
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